ハリスホークをペットとして迎え入れようと思った際、ハリスホークの価格や初期費用、月々の餌代など気になることばかりですよね。実際に購入するときの流れや、費用、ハリスホークを飼育する際に毎日行うことや注意点などを記載しています。
ハリスホークは初心者に向いてるの?
初めて猛禽を飼育するのであれば、初心者向けと言っても過言ではないでしょう。「空飛ぶ犬」と呼ばれるぐらい人馴れするのは事実です。ただ、ペットとして人気な犬を見ても、しつけができている犬、散歩でも言うことを聞かない犬とさまざまです。
ハリスホークの場合は、しつけというよりも調教という意味合いが大きく、しっかりと調教を行えば、フリーフライトを行うこともできます。
そういった訓練までの過程や、覚えの早さ、知能の高さはハリスホークの調教のしやすさに繋がっています。ですが、悪いことも早く覚えてしまうため、調教過程をしっかり守り進めて行くことが大事になります。
そういった意味でも調教過程を1から10までしっかりやらないと飛ばすのが難しいオオタカは、ちゃんと調教できる人には扱いやすく感じますし、変なことまで覚えてしまうハリスホークは、一番扱いにくいといった意見もあります。
ハリスホークを飼おうと考えている人は、大多数が初めての猛禽飼育となるため、オオタカと比べず、人馴れの良さを考えて飼育すると良いでしょう。ハリスホークの調教やトレーニングは別記事を参照ください。
誰でも飼うことができる
ハリスホークは2022年現在特定動物ではないため、飼育に許可は必要ありません。国内の鳥でもないため鳥獣保護法にも引っかからず、ペットとして飼育できます。
特定動物に入っている猛禽類もいるのでハリスホーク以外の猛禽を飼育を考えている場合は環境省のホームページでしっかり確認しておきましょう。
特定動物でも飼えないわけではありませんが、市区町村の許可を得た上で適切な飼育をしなければならないため注意しましょう。
猛禽類、ハリスホークなどの飼育を考えているなら、犬猫などと違い、餌がネックとなります。
うずらやヒヨコ、ネズミ(マウスやラットなど呼び名は様々あります)などを捌いて与えるということを頭に入れておきましょう。
活餌ではないため、冷凍の販売となっています。もしハリスホークを飼うのであれば、ペットショップではなく猛禽専門で扱いのあるお店から購入しておくと、餌の流通などが減っても手に入る可能性が上がります。
猛禽がペットブームになった際、餌の流通が間に合わないことがありました。鳥インフルエンザの流行や、うずら農家さんの環境により品薄になる場合があります。最悪ネズミやヒヨコだけで耐えしのぐ時期も出てくるので餌は余裕をもって常備しておくと良いでしょう。
加工肉の販売も増えてきましたが、栄養的な面、鮮度の問題などを考えると野生に近い形が望ましいのではないかと思っています。
ハリスホークの価格と初期費用は?
ハリスホークの値段は30万前後が多く、ペットショップだとやや高い値段で販売されています。そのため猛禽専門店での購入がおすすめです。ジェスやアンクレット、リードもそのお店にあるものを使う形になるため、知識の豊富なお店で購入しましょう。
国内ブリード、海外ブリード問わず雛からの飼育がおすすめ。基本的に成鳥でも雛でも値段は変わりませんが、雛の方が若干高めといったところでしょうか。
レプタイルショーなどのイベントでは安く販売していることもあります。
昔、日本で飼育されていたオオタカは、網掛の鷹(野生の鷹を捕まえて調教、飼育)を使い狩りを行っていました。今では鳥獣保護法により不可能ですが、海外ではハリスホークの野生個体を捕まえて輸入されている個体もいるようです。(脚環の有無で判断する場合も)
網掛のハリスホークは最近見ませんが、親鳥に育てられたペアレントレアード個体も販売されています。親鳥に飼育されている分、人への依存が少なくスクリーマーになりにくいのがメリットです。
初期費用はだいたい5万円程度。生体を購入するのに30万前後必要なため、余裕をもって35~40万程度は必要になるでしょう。必要なのは止まり木(ボウパーチ)・グローブ・アンクレットやジェス(脚につける革やヒモなど)・リード・餌となります。アンクレットやジェス、リードは雛の場合でも購入時につけてもらえるでしょう。グローブとボウパーチさえあれば基本的な飼育はできるようになっています。ただし、消耗品なので切れたりする前に交換できるよう、予備を購入しておくかお店で交換対応できるか相談しておくと良いでしょう。
毎月かかる費用と臨時的な出費
初期費用を捻出できても、車などと一緒で維持費が必要になります。
最低限という意味でかかる費用は主にエサ代。
うずらが約200円だと仮定しても月6000円です。その他にペットシーツや病院費など考えたらきりがありませんが、餌だけで単純に考えると月5000円~6000円あれば足りるでしょう。
私はペットシーツを利用していますが、新聞紙で代用できますし(吸水性は難あり)基本的なものは初期費用の部分で用意できているので、ただ飼育をすると言った動物園的な意味で言えばエサ代だけになります。
私が使用しているペットシーツは300枚入りで4980円。糞を後ろに飛ばす習性(巣を汚さないため)があるため、後ろの面は壁にして壁にシーツをマスキングテープで貼っています。
とまり木で絶対に正面を向いていることもないため、前面にも敷いてあります。結果4枚を使用し、汚れの頻度にもよりますが、1~2日に1度交換している感じです。
なので月80枚~100枚程度なので費用を考えると月1500円ぐらいとなりそうです。
フリーフライトや狩りのトレーニングをする場合は、訓練に合わせルアーや笛、鈴やテレメトリー、活餌など別途費用がかかります。狩猟に行く場合は人間側の装備も整える必要があるため、ハリスホークを飼育して何をするか、いくらかかるかしっかりと考えておきましょう。
ハリスホークはどこで買える?
猛禽類ブームが来たときは、普通のペットショップでも見かけることがありました。ただ、ちゃんと飼育されているのか、調教できるのか、そういった不安はあると思います。そのため購入するのであれば猛禽専門店がおすすめです。知識のある販売店であれば、飼育や訓練などの相談にも乗っていただけるのでうまく活用しましょう。
ペットショップでも、鳥類に力を入れているところであれば問題ないのですが、人気だから、売れるからと言って扱っているお店には注意してください。
ハリスホークはどこで買える?ペットショップや猛禽専門店がおすすめ
ハリスホークはどこで見れる?
動物園や水族館、バードカフェなどさまざまな場所で見られます。
日本全国の施設をまとめてみましたので、お近くにある場所へ行って見てみてはいかがでしょうか。
フライトショーを行ってる場所も!ハリスホークなどの猛禽が見られる場所まとめ
ハリスホークはなつく?
「空飛ぶ犬」と言われていますが、外で飛ばすとなるとフリーフライトや狩りのために訓練が必要です。犬のしつけもそうですが、散歩している人を見ても千差万別ですよね。
そういった意味でもしっかりとした調教ができるのならば「空飛ぶ犬」になり得るでしょう。実際は体重コントロール、日々の訓練などによって変わってくると言っても過言ではありません。
WC(ワイルドコート、網掛)やCB(キャプティブブリード、巣鷹、ハンドレアード)によってなつきやすさも変わるため、一概になつくとはいいきれません。
飼い主にはなつくけど、他の人にはなつかない個体もいますので、実際に飼育してその個体にあった育て方をするとよいでしょう。
産まれた環境、育った環境、これからの訓練環境でいずれも変わりますので、絶対にこうとは言い切れないのですが、インプリント(刷り込み)された個体の方がなつくと言えるでしょう。
ハリスホークの寿命
ハリスホークの寿命は20年~30年と言われています。
我が家のハリスホークは2019年で10歳を迎えました。野生個体は海外にしかいないため、海外の情報データですが、野生のハリスホークの平均寿命は11年でした。
日本にいる野生のオオタカの平均寿命は12年ということで、野生猛禽の平均寿命はこれぐらいなのでしょう。平均寿命ということなので雛のうちに死んでしまったり、長生きしている個体を含めての平均となっています。
もちろん病気や事故で亡くなってしまうこともあるでしょう。ただ、健康体で長生きして貰えれば寿命より長く生きることもあります。
飼育個体のオオタカは40年生きた個体もいます。なので飼育個体に限れば40年程生きる可能性があるということを覚えておきましょう。もし、あなたが20歳の頃に飼育を開始したとしたら定年近くまでは一緒にいることになります。定年後に飼育を開始したらどっちが先か…という事態にもなりえます。
どこで飼えばいいの?
一番望ましいのは庭などに小屋を建て、そこで飼育するスタイルです。インコなどを飼育する鳥かごでの飼育はできません。羽を痛めてしまいます。
私はマンションで室内飼育ですが、塒(トヤ)時期には羽が舞いますし、フンは後ろに飛ばすため、広いスペースと養生が必要となります。掃除機を苦手とするペットは多いので、掃除機をかけることもストレスとなり、ペットが暴れることも。
雛の時から慣らしておけば少しは変わるかもしれませんが、自分のエリアと認識した後にハリスホークのパーソナルスペースを脅かすことはやめておくのが賢明です。
小屋で飼うか室内で飼うか
屋内であれば、リードやジェス、アンクレットをボウパーチに繋ぎ飼育するだけ。フンのことは説明した通り、面積を広くカバーしておけば問題ないでしょう。
小屋の場合は、放し飼いにするのか、毎日小屋からだして屋外に出すことを前提に小さな小屋に入れておくのかで変わってきます。繁殖で必要な小屋の広さは2メートル四方以上の小屋です。用意できるのであれば用意して塒(トヤ)の時期などは放し飼いにしておくと、新しい羽がキレイに生えてくるでしょう。
屋外での飼育であれば、室内に毛が舞うこともなく小屋の清掃だけで事足ります。換気も常にできている状態なので、寒さ対策だけをすれば問題なし。
ただ庭やベランダにスペースがない場合は、屋内での飼育となるでしょう。
もちろん室内飼育でも問題ありませんが、日光浴をさせてあげたり、水飲み場は用意しておきましょう。
水浴び容器は植木鉢の受け皿の大きいバージョンが適していました。四角いタイプだと角にリードが絡むこともあるので注意してください。大きさは部屋にあったものやベランダに出したときにおけるサイズでいいでしょう。室内でつないでるときも水が飲めるように用意しておくと良いです。
ハリスホークはマンションで飼える?
ハリスホークはマンションでは飼えないのか?という話がありますが、ペット可のマンションで許可がとれるなら問題ありません。飼育前や引越し前にしっかりと不動産屋と相談しましょう。
許可が取れないと鳴き声でバレて追い出されることになります。
マンション飼育で小屋が必要か?という部分は、屋外で飼うならあった方が良いという部分で、ベランダでの飼育でも小屋なしで問題ありません。しっかりととまり木に繋いでおけば問題ないでしょう。
ただし、屋外から侵入ができる(他の動物が寄って来たり、誤食、鳥が襲われる可能性がある)場合は注意しておきましょう。
リードやアンクレットが切れて逃げ出すこともあります。ベランダでパーチに繋ぐだけではなく、ベランダに出入りできないように防鳥ネットなどで保護しておくと安心ですね。
日々のお世話は掃除と餌やり
日々のお世話は糞の掃除と足回りをきれいにすること、そして餌を与えることです。ボウパーチの清掃や敷いている新聞紙やペットシーツなどを交換しましょう。室内飼育の場合、脂粉や羽が舞うため換気や掃除はできるだけ毎日行うことが大切。そして猛禽類は足が生命線です。足革が擦れて怪我をしていないか、足の裏に傷はないか、そういったこともチェックしておくと病気の予防にもつながります。足裏に傷があり、ボウパーチや止まり木が汚れていると、細菌が侵入しバンブルフットなどの病気になってしまいます。そのためにも飼育スペースや環境は清潔に保つ事が重要です。
水浴び容器も置いておきましょう。植木鉢の受け皿のように浅く、大きいものがおすすめです。人が見てないところで水を飲んでることも多く、水を絶対に飲まないと思っていても必ず用意してください。
室内ならエアコンをきかせておけば問題ありませんが、屋外で小屋飼育の場合や、夏場の日光浴など、直射日光に当てる際は注意して観察してあげてください。その際も小まめに水を与えたり、水をかけてあげると鳥たちの熱中症対策になります。紫外線を浴びることは鳥たちにとってとても大事なことなので、満足するまでさせてあげてください。
フンを後ろに飛ばすので、養生はしておいた方がいい
画像の通り、ボウパーチの背後は養生しています。理由は一つ。ハリスホークというか鷹全般的に巣を汚さないようにフンを後ろに飛ばします。
それが勢いの良いこと…。新聞やペットシーツなどで養生しておくと良いでしょう。壁や床についたものをすぐ取れればいいのですが、残っていると尿酸によってフローリングがはげたり、壁紙が汚れたりします。
ハリスホークの餌
餌はウズラ、ヒヨコ、ネズミ(ラットやマウス、ホッパーとサイズによって呼び名が変わっています。)を与えましょう。鳥インフルエンザが流行ると流通が減る傾向があり、うずらの入手が困難になることも。どれも1度は与えて食べ物として認識させておきましょう。基本的にはうずらを1日1羽与えていれば問題ありません。
餌がないと生きていけません。飼育のネックポイントにもなるのでハリスホークを飼いたいと思っている方は、まずは餌に慣れましょう。
捌くことが最初の課題
慣れれば簡単ですが、私も初めて飼育する際は両手に手袋、マスクをして捌いていたのを思い出します。鳥が好きなのに鳥を捌くという行為があまり受け入れられず…。今ではなんてことないのですが。飼育する際のハードルになるのでしっかり捌き方を学んでおきましょう。もちろん処理済みで販売されている餌もあるので、処理ができない人は処理済みうずらを与えるのも手です。
基本的に与えるのはうずらになります。訓練するのであれば活餌であるホワイトボブ(うずらの一種)やハト、カモなどを与えます。狩りたい対象の餌を取らせ、学ばせる訓練が必要となります。
餌の回数
雛の場合は1日3回に分けて食べられるだけ与えておきましょう。成長スピードも早く、食べて寝てフンをしてと、赤ちゃんを育てているように感じますが、寝ている姿は愛おしいものです。1日3回でだいたいうずら2羽分~3羽分食べることがあります。
引き渡し時期としては生後3か月を目安に見ておきましょう。生後半年ほどまでは餌を1日2回程度与え、食べられる分与えてあげると良いです。体重も図り、フルウエイトを把握しておくと訓練の際に役立ちます。
成鳥で1日1羽を目安に、体重や肉色を管理し調整しましょう。訓練をしないのであれば、食べられるだけ与えておきましょう。
餌用冷凍庫
毎日消費する餌なので冷凍庫がないと持ちません。ファミリー用の冷凍庫をフルに活用できれば問題ないのですが…。冷凍食品などと一緒にネズミやヒヨコ、うずらがいるとなると家族の理解が得られないと思うので買っておきましょう。
輸送箱(ケージ)
移動の際に必要となる輸送箱。電車移動でも車移動でも使えます。病院に行く、メンテナンスに連れて行く、狩りに行く、フリーフライトさせる現場まで連れて行くなど、必須アイテム。
家から手に乗せて移動でもいいのですが、病院の中に連れて行く際には必ず必要になります。犬用のケージでもいいのですが、持ち運びという面から見ても軽量で、ハリスホークにあったものがおすすめです。
メンテナンス 消耗品の交換や嘴や爪切り
動物を飼う以上、メンテナンスは必須です。健康診断は義務付けられていませんが、心配なら年1回程度行っておくと良いでしょう。爪や嘴も伸びてきます。ペットショップ、動物病院などで行ってくれますが、大型の鳥は扱っていないと断られる場合もあります。
ジェスやアンクレット、リードなどは消耗品のため定期的に交換する必要があります。
リードは、登山用のクライミングロープを使用し、伸びたり切れたりしないものを選びましょう。
アンクレット、ジェスは、個体に合わせてサイズや太さ、皮の厚みを考えて作りましょう。販売されているものもあるのでそちらが無難です。
爪切りや嘴のメンテナンスは、保定ができれば可能です。ハリスホークの握力は40~50キロぐらいなので掴まれないように注意しましょう。ちなみに指先、爪先に圧が掛かってその握力なのでガッツリ刺さります。そして一度掴まれると外すのにはコツが必要ですので、自分で出来ない場合はショップなどに相談してみましょう。
間違った保定方法、メンテナンスの仕方で大事な家族を失うこともあります。腹部に圧はかけない、けれどしっかりと保定し、自分自身も怪我しないよう万全な状況で行いましょう。
保定具もキャスティングジャケットという名で販売されているのでチェックしてみましょう。一人でメンテナンスを行う際には必須アイテムです。
ハリスホークの病気やストレスに伴う毛引き
鳥類全般に言える病気のお話になります。定期的な検査を受けて早期発見を心がけましょう。予防法も書いてあるので、飼育の参考にしてください。
趾瘤症(バンブルフット)
足の裏に血豆のようなものができる病気です。止まり木が細すぎて指が回り足裏を傷つけてしまったり、止まり木が不衛生でそこから細菌感染する場合が多いです。止まり木のサイズは指が回り切らない太さ、止まり木の清掃を心がけましょう。止まる場所が常に同じだと同じ場所に負荷がかかり炎症が起きる場合もあります。
気付かず放置すると体内に菌が回り、死亡します。気付いたら早めに病院へ行きましょう。
毛引き症・自咬症
人慣れしている個体に多く現れる現象です。原因は様々で、ストレス、暇つぶし、寄生虫、ウイルス、栄養障害、外傷などがあります。異常がある羽を抜いたりすることは稀にありますが、この行動が過剰になると、正常な羽を抜いたり、皮膚や肉が傷つくまでエスカレートすることがあります。
ストレス対策として水浴びや、日光浴などを行いましょう。今よりひどくならないようにすることが最善です。毛引きが激しくなった場合は病院での治療をおすすめします。
クラミジア症
鳥類全般に感受性があり、世界中で発生しています。人畜感染症なので注意が必要。オウム病(オーム病)として知られている病気です。病鳥の糞便などから感染することがあります。飼い主も手洗いうがいをしっかりとして対策しましょう。
調子が悪いと感じたら早めに病院で検査しましょう。悪化すると死亡することもあります。
マイコプラズマ病
マイコプラズマ菌の感染によって引き起こされる呼吸器疾患です。お子さんがいる方なら聞いたことある名前だと思います。病鳥との直接接触、飛沫物などが感染源となります。症状は鼻炎や結膜炎ですが、気管支炎などにも進行することも。治療できても慢性化することがあるので注意しましょう。
トリコモナス症
肉食なためか餌などから感染します。そのう炎や食道炎になり、餌を吐き出すようになります。悪化すると栄養が取れず死に至るので、食欲不振の際は病院へ相談してみましょう。
その他にもたくさんの病気が
骨折や中毒症状、メスなら産卵、オスの発情など。一通り鳥に関する病気や飼育について学んでおくと良いでしょう。飼育する前から近場に鳥、猛禽を見てもらえる病院を探しておくことが大事です。
骨折した場合に対応できる病院がないと落鳥してしまいます。軽微な骨折であっても、足や羽には毎回負担がかかりますし、安静にできるものではありません。異変に気づいたら早めに病院に連れて行くようにしましょう。
ハリスホークの事故について
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/h30_3_3_3.pdf
ロスト(脱走)した個体が怪我を負わせてしまったという事故がニュースとなっていました。
もちろんニュースにならずとも、いろいろな事故が発生しています。ヒヤリハット事例も多数あり、管理側の責任が問われる事由でもあります。
ペットの犬や猫に襲いかかったなどという話も。(狩り用に飼育していて、4つ足(うさぎなど)を狙うなどしているとありえる出来事です。)
飼育の仕方や調教の仕方によりある程度の安全性は確保できるため、肩に乗せない、グローブ以外に止まらないよう飼育するのが確実でしょう。
ペリットって何?
猛禽類は未消化物をペリット(毛や骨など消化できないものを吐き出す)を吐きます。猫でいうと毛玉みたいなものです。
餌に羽を混ぜてあげるとペリットが出やすくなり、食道のメンテナンスにもなります。未消化物を購入させなければほとんど吐かないのですが、定期的に羽や骨などを混ぜ込み、餌を与えると良いでしょう。
一番最初、吐き出した姿を見た時は辛そうで、購入場所に電話して聞いちゃいました。初めての飼育は分からないことばかりなので、相談できる人が身近にいると安心ですね。
ハリスホークの飼育方法まとめ
飼育するにあたって最低限の道具や知識をまとめました。訓練するのであれば移動時のエサ入れ、呼び笛など必要なものも増えてきますが、最低限これだけ用意できれば飼育することはできるでしょう。
一般飼育方法を理解したら次はトレーニングです。
ハリスホークの訓練 据えから据え回し、フリーフライト、狩りまで
人の手で育てられているので、基本的になつき、甘えん坊です。