猛禽類のにおいについて、生体に関しては水浴びや日光浴などができる状態であれば野生と変わらず、変なにおいはしません。
特に日光浴後のにおいは、布団を干したあとのにおいに近いかなと思います。
しかし、飼育下ではフンや残った餌などでにおいがする場合があります。
少しでも不快なにおいを出さないためにも、衛生面には気をつけたいところです。
猛禽類のにおい
猛禽類自体はそこまで不快なにおいを発することはないでしょう。水浴び後など特定の条件下でにおいがきついときはあります。
個人的にはコザクラインコが水浴びしたあとのにおいはくさいと感じました…。
では、何のにおいが原因でくさいと感じてしまうのか?それはフンと残った生肉の破片などが原因となっています。
特に夏場は生肉の腐敗が早いため、独特なニオイを発することが原因の大半となっています。
猛禽類がくさいと思う原因と対策
野生の場合は、屋外という環境下であり巣材が木材、そして少なからず高所ということで風通しの良い環境です。
鳥類全般に言えますが、排泄物は巣の外に出すため、巣がフンまみれでくさいということはあまりありません。
ツバメの巣を想像してもらうとわかりやすいのですが、地面にはフンがたまりますが巣自体は汚れていないのと一緒です。
猛禽類も基本的に巣は汚れませんが、飼育しているのは繋がれた場所であるため、屋内であっても屋外であってもフンや残った餌が腐敗したりすることでニオイが発生してしまいます。
飼育下でのにおい対策
ワシ・タカ類は後ろにフンを飛ばしますが、ハヤブサ類フクロウ類は下に落とします。
ワシ・タカ類の場合は、パーチ(止まり木)の四方をペットシーツや新聞紙などで覆い、定期的に変えることでニオイ対策が可能です。残った餌や肉片などはなるべく早めに片付けるとニオイの発生を抑えることができます。
ペットにかかっても安心な消臭スプレーも販売されているので、そちらも兼用すると良いでしょう。
ハヤブサ類・フクロウ類もパーチの下周辺にペットシーツや新聞紙を敷き、定期的に交換することをおすすめします。
フンを下に落とすとはいえ、巣や止まり木から後方に下がりながらフンをするので、止まり木自体が汚れることはあまりありません。
もぞもぞしながら後方に下がったらフンの合図なので見ていると可愛らしい姿が見れます。
ただ、フクロウ類に限り盲腸糞というくさいフンをすることがあります。通常のフンより臭うので、これがくさいと思われる原因の一つでもあります。
においの原因は生肉の腐敗臭
もちろんフン自体も臭うのですが、それはどの動物も一緒です。新聞紙やペットシーツなどで水気をとってしまえば、そこまで臭うことはないので心配しすぎなくても大丈夫。
一番のにおいの原因は、主食となる生肉です。飛び散った肉片や食べずに放置された生肉が腐敗することで、悪臭を放つ場合があります。特に夏場は餌の食いつきも悪く餌を残しやすくなります。そこに夏の気温と湿気が原因となり、放置された生肉が腐敗し悪臭を放ちます。
室内の場合は1日でも放置するとかなりのニオイになるため、1日1回は掃除してあげると良いでしょう。
屋外の場合でも残った餌の除去や、土の入れ替え、洗浄などすることでにおい対策ができます。巣材や木材などにニオイがうつってしまうとなかなかとれなくなってしまうので、フンや餌が飛び散りそうなところは水洗いができる素材を使ったり、養生して対策すると良いでしょう。
におい対策はこまめな清掃
人間も動物も清潔感は大切です。
人間の場合は、部屋の掃除をしたり、お風呂に入ったりと清潔感という部分で当たり前な部分がありますが、動物たちも水浴びに日光浴、そして巣を汚さないという当たり前の生活をしています。
ただ飼育している都合上、1箇所にとどまりそこで餌を食べ、フンをするとなると蓄積した排泄物や餌の残りがニオイを発する原因となるでしょう。
その原因となる蓄積を抑え、こまめに清掃することで悪臭を放つような自体を避けることができます。
ただし、生き物なのである程度のにおいというものは存在するということは念頭においておきましょう。
加齢臭を伴うおじさんを飼育する覚悟があれば、猛禽類のにおいは問題ないと思います。むしろ生体に関しては、日光浴後は布団を干したあとのニオイがするように、悪いニオイというのはしないはず。むしろ猫吸いならぬ鳥吸いしたいぐらいの気持ちになるでしょう。
個人的には鳥吸いも流行らせたいと思っています。