ハリスホークを逃した裁判について

猛禽類トリオ 鷹と鷲(ワシ)鳶(トビ)の違い その独自の狩猟スタイル

ハリスホーク かわいい 飼育について

鋭い嘴、鋭い爪、鋭い眼光…。

鋭さしかない鷹ですが、その他の猛禽類も同様です。そうなると鷹とワシの違いって?隼と何が違うの?鳶って鷹?ノスリってなんだ?チュウヒ!?ミサゴ?

猛禽類と言えどたくさんの種類がいます。

あなたは鷹とワシの違いってご存知ですか?

猛禽は身の回りではあまりみない種類ということもあって、個体の判別が難しいですよね。

あれは鷹なの?隼なの?トビなの?日本にワシっているの?ワシってハゲてるの?

それぐらいの認知しかない猛禽類ですが、大きさの違いなどで種類が分けられています。

鷹・鷲・鳶・隼 違いは?

鷹と鷲の違いは大きさ。

その地域内で大きい猛禽がワシと言われ、それよりも小さい猛禽がタカという扱いです。そのため、他の地域の猛禽と比べるとワシより大きいタカが出てくるというところです。

これが基本となっていますが、鷲より大きい鷹もいます。

カンムリワシはオオタカよりも小柄ですが鷲です。逆にクマタカはカンムリワシよりも大きく大きさでいえば他の鷲と変わらず。

名前だと鷹(hawk)と鷲(eagle)で別れますよね。ソフトバンクと楽天。

戦ったらどっちが強いかは分かりませんが、とりあえず基本的には大きさ。ただ例外が多い曖昧な種類として覚えておいてください。

なかなか見かけることはありませんが、猛禽類っぽいのが飛んでいたら何か気になりますよね。

ちょっとでも参考になればと思い見分け方を種類別に分けてみました。

サントリーのHPに愛鳥活動があり、そちらにイラストや鳴き声がまとめられていたので、画像などはそちらをご参照ください。

サントリー愛鳥活動を見る

鷹の種類の見分け方

国内で見れる鷹の種類(近縁含む)はオオタカ、ハイタカ、クマタカ、ハチクマ、ノスリ、チュウヒ、ミサゴ、サシバとなります。

ぶっちゃけ素人目で見たらそんなに変わらない。ちと大きい鳥が飛んでるから猛禽類なんだろうな。と思うぐらいです。

私も全部見分けられる自信はありません。少しでも見分けられるよう、各猛禽類の特徴を述べて行きたいと思います。

オオタカの特徴

鷹と言えばオオタカ。日本では昔から鷹狩りに使われている代表的な種類です。現代の鷹狩りはハリスホークとオオタカの2種類で行っていると言っても過言ではありません。

幼鳥時は褐色で鳶と間違われるぐらい。トンビが鷹を生むというのはここから生まれた言葉ですね。

成鳥になるとグレーになります。

オオタカ識別マニュアル

このオオタカの尾羽は弓矢の羽として使われることも。それだけ人とオオタカの付き合いは長いのです。

オオタカと区別しづらいのがハイタカ。

単体で飛んでいたら違いがいまだによくわかりません…。

実際のサイズ感はハイタカの方が細身で小柄です。

オオタカとハイタカの違いについて

ハイタカ属には日本で一番小さい猛禽、ツミも含まれています。

鳩より小さい狩人。色や見た目は隼に似てますが、最小の鷹となります。

オオタカの画像を見る

ハイタカの画像を見る

ツミの画像を見る

クマタカの特徴

日本にいるクマタカが最北部となり、クマタカの種類の中でも大きい。森林生態系の頂点に位置しており「森の王者」とも呼ばれている。

日本ならではですよね。海外なら森の王者はゴリラといいそうだ。

日本で見つけようと思うなら山奥に行かなければならないぐらい希少なタカです。

太い脚に森林地帯に適した短い羽で機動力を生かし森の中でも狩りを行う。

冠羽があるため、見分けやすいが滅多にお目にかかることはできないだろう。

クマタカの画像を見る

ハチクマの特徴

初夏に渡来し繁殖して、東南アジアなどで越冬する渡り鳥のタカがハチクマだ。

私は見たことがないのではっきりとは言えないのだが、見た目でぱっと分かりそうな感じがする。

主食はハチ。名前の由来でもあるハチが主食となっており、冬場は昆虫を食べて栄養を取る。

他の猛禽類と違い足が大きく、その足でハチの巣ごと自分の巣に持ち帰り雛を育てる。

地中に巣を作るスズメバチ類であっても見つけて掘り出してしまう。稀に養蜂場が狙われることも。

なぜハチに刺されないかというと、羽が硬く針が通らない。巣がある限り餌をとりにいくためハチも巣の防衛を諦めるらしい。理由は不明だ。

ハチクマの画像を見る

ノスリとチュウヒ

この2羽に関しては過去に文献が入れ替わってしまったのでは?と言われている。

野を擦るから「ノスリ」で宙を飛ぶから「チュウヒ」そんな話が出ていたのだが、実際は真逆。

ノスリがソアリングやホバリングをしながら餌を探し、チュウヒが田んぼなどを地面すれすれで餌を探しているのだ。

ノスリはオオタカっぽく灰褐色で翼に丸みがあり扇形の尾羽です。全体的に丸っぽいフォルムが特徴。

チュウヒは顔がフクロウのように音を吸音する仕組みになっており、水辺にいる動物たちが主食。跳び方はV字に広げ滑空していくスタイル。

 

…ね?絶対名前逆でしょ?

ノスリの画像を見る

チュウヒの画像を見る

ミサゴの特徴

顔と羽が黒っぽく、白いからだと胸の斑点が特徴的。

主食が魚のため魚鷹という異名を持つ。

魚がいる水辺、大きな河川、海岸などに生息しており、トビと喧嘩する姿が稀に見られます。

水面に急降下して魚を取るので分かりやすい。

ミサゴの画像を見る

鳶の特徴

鳶はよく山や海で見かけますよね。あの「ピーヒョロロロロー」って鳴いてるあの子です。

特徴は他の猛禽と違い体重の軽さ。鷹より少し大きいぐらいか同じぐらいですが体重は500gちょっとしかありません。

いつも空飛んでますし、軽い必要があったのでしょう。ちなみに鳶は雑食です。パンも食べるし肉も食べるというカラスに似た食生活をしています。

特徴は逆V字の尾羽。

広げていない時は逆V字の尾羽になりますが、飛んでる際は尾羽は広がり一直線になります。他の猛禽は扇形を描くので見分けるのが簡単です。

鳶の画像を見る

鷲の種類の見分け方

国内で見られる鷲はオオワシ、オジロワシ、イヌワシ。

ワシは世界各地でシンボルとして用いられており、有名なのはアメリカの国鳥ハクトウワシ。

国家機関の紋章としてワシをモチーフにしているものは25種存在しており、ワシの18種が国鳥に指定されています。

北海道、東北の方で冬に見られるオオワシ、オジロワシが有名です。

山間部ではイヌワシやオジロワシが見られることも。

オオワシの特徴

日本でみられる一番大きなワシ。

冬の東北、北海道で見られる。特徴は…見ればわかるのですが大きな嘴と白と黒のきれいな模様です。翼長は大きい個体で2メートル50センチ。

日本一大きいと言われるだけあり見ごたえのあるサイズです。

オオワシの画像を見る

オジロワシの特徴

日本では冬の東北、北海道で見られる。特徴は尾白鷲という名前の通り尾羽が白いこと。

全身は褐色で翼長は2メートルを超える。人間の身長よりでかいことになる。オオワシと餌の取り合いをしている姿がよくみられる。

オオワシとの違いは嘴の形や色で判別可能です。

オジロワシの画像を見る

イヌワシの特徴

写真だとハリスホークと間違われることもあるイヌワシ。

上記はハリスホークですが、下記はイヌワシです。

鷲

同じ構図ならよかったのですが、素材がなかなか見つからず…。

 

日本イヌワシ研究会というサイトがありましたのでそちらを紹介します。

イヌワシの画像を見る

隼の種類の見分け方

日本で見られる隼の種類は、ハヤブサ(ペレグリン)チョウゲンボウ、チゴハヤブサとなります。

最近の研究結果により、インコの近縁種ということが判明されました。

肉を食うインコ…。もしかしたらハヤブサとおしゃべりできる日が来るのではないか?と期待してしまいますが、多分無理でしょう。

ハヤブサの特徴

ペレグリンと呼ばれ、日本ではハヤブサとして親しまれている。

サイズ感はカラス程度だが、シュッとしていて、本物の飛行機のようだ。

急降下して獲物を捕るのが得意。最高速度は300キロ越え?実際どうやってはかるのかが曖昧なためここでは厳密な数字を出していません。

基本は断崖絶壁の崖で繁殖しているが、市街地ではビルがその役割を持っており、都内でも目撃例が出ています。

ハヤブサの画像を見る

チゴハヤブサの特徴

ハト程の大きさで日本ではあまり見ない種類。基本は越冬のために日本に来る。

飛びながら昆虫をとらえるのが得意です。

チゴハヤブサの画像を見る

チョウゲンボウの特徴

ペレグリンよりは少し小さいサイズ。

同じ隼の仲間のため、同じように断崖で繁殖しており、こちらも市街地ではビルがその役割を持っているため、目撃例がでています。

ホバリングしたのちに、急降下してネズミや昆虫を捕まえる。最高速度はそこまで早くない。

チョウゲンボウの画像を見る

まとめ ぶっちゃけ素人には見分けられない

今回は日本で見れる猛禽類を特集しましたが、ある程度知識がないと見分けることはほぼ不可能に近いです。

私は目が悪く、猛禽が飛んでる! オオタカかな?トビかな?ノスリかな?程度。

隼系は基本チョウゲンボウかペレグリンだろうと勝手に推測しています。

あなたもふとした時に空を見上げて是非猛禽類を探してみてください。

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