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猛禽類は何を食べる?種類ごとの食べ物とハリスホークの食事の実例

ハリスホークの豆知識
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猛禽類が食べるものは、哺乳類、鳥、魚、爬虫類、昆虫など、種類によって異なります。ネズミなどの小動物を捕らえる鳥もいれば、魚を主に食べる鳥、ハチの巣を狙う鳥もいます。

「猛禽類は肉を食べる鳥」と聞くと、どの種類も同じような獲物を食べていると思うかもしれません。しかし、食べ物の違いを知ると、暮らす場所や餌の探し方にも違いが見えてきます。

この記事では、野生の猛禽類の食性を種類別に紹介します。後半では、私が飼育するハリスホークに与えた餌や、実際に見てきた食べ方も、一般的な知識と分けてお伝えします。

猛禽類は何を食べる?代表的な食べ物

猛禽類の食べ物は「肉」というひとことでまとめきれません。食べる動物の種類や大きさはもちろん、自分で捕らえるか、動物の死骸を利用するかという違いもあります。

食べ物の例 猛禽類の例 食性のポイント
ネズミなどの小動物 ノスリ 小型哺乳類をはじめ、鳥やカエルなども食べます。
ほかの鳥 ハヤブサ 主に鳥類を食べ、飛んでいる鳥を狙う狩りでも知られています。
魚 ミサゴ 魚を主食とする猛禽類です。
ハチの幼虫・さなぎなど ハチクマ ハチの巣を探して中の餌を食べます。
死んだ魚や動物など トビ 死骸を利用する一方で、生きた動物を捕らえることもあります。

表は食性の代表例です。「この鳥は、この食べ物しか食べない」という一覧ではありません。同じ種類でも、地域や季節、利用できる獲物によって食べ物は変わります。

それぞれの姿や名前も確認したい方は、猛禽類の種類一覧をご覧ください。

種類ごとに違う、食べ物と餌の探し方

ノスリ:農地や草地で小動物を探す

ノスリは、ネズミやモグラなどの小型哺乳類を食べるほか、鳥やカエルなども捕らえます。

農地や草地などで餌を探し、空中の一点に留まるように飛びながら地上をうかがうこともあります。空を飛んでいる猛禽類が、必ずしもほかの鳥を追いかけているとは限りません。

参考:サントリー「日本の鳥百科:ノスリ」

ハヤブサ:主に鳥を食べる

ハヤブサの主な食べ物は鳥類です。コーネル大学鳥類学研究室の解説では、ハト類やカモ類など、さまざまな鳥が獲物として紹介されています。

急降下して獲物に接近する姿が有名ですが、狩り方は急降下だけではありません。飛んで追いかけるなど、複数の方法で獲物を捕らえます。

参考:Cornell Lab「Peregrine Falcon Life History」(英語)

ミサゴ:魚を主食にする

ミサゴは、魚を主食とする猛禽類です。海や川など、水辺の環境と結びついた暮らしをしています。

猛禽類というと、ネズミやウサギを捕らえるイメージを持つ方もいるかもしれません。ミサゴのように魚を主に食べる鳥もいることが、猛禽類の食性の幅広さを示しています。

参考:環境省「猛禽類『ミサゴ』」

ハチクマ:ハチの巣を狙う

ハチクマは、ハチの幼虫やさなぎなどを食べる猛禽類です。大きな鳥でも、食べ物が大きな動物ばかりとは限りません。

サントリーの解説では、日本の繁殖地だけでなく、越冬地や渡りの途中でもハチの巣を狙って食べることが紹介されています。

参考:サントリー「日本の鳥百科:ハチクマ」

トビ:動物の死骸も食べる

トビは、死んだ魚や動物などを食べます。ただし、死骸だけを食べる鳥ではなく、生きた動物を捕らえることもあります。

「猛禽類は毎回、自分で獲物を狩ってから食べる」とは限りません。利用できる食べ物を探して食べることも、野生での暮らしの一部です。

参考:日本野鳥の会「トビ」

ハリスホークは何を食べる?野生と飼育下の違い

野生では哺乳類などを捕らえる

野生のハリスホークについて、コーネル大学鳥類学研究室は、ウサギ類や地上性のリス類、ほかのげっ歯類などを主な食べ物として挙げています。

飼育下でよく使う餌の名前が、そのまま野生での主食を表しているわけではありません。野生で利用する獲物と、人が管理して用意する餌は分けて考える必要があります。

参考:Cornell Lab「Harris’s Hawk Life History」(英語)

我が家で与えたことがあるのは、ウズラ・カモ・カラス・鳩

私が飼育しているハリスホークには、普段のウズラのほかに、カモ、カラス、鳩を与えた経験があります。

これは、私の個体に与えたことがある餌の記録です。入手方法や処理の条件まで含めた給餌の推奨リストではありません。

羽をむしり、足で押さえて食べる

食べるときには、羽をむしってから食べる様子が見られます。また、餌を足で押さえる姿も印象的です。

一方で、私が観察した範囲では、「いつも必ず同じ部位から食べる」といえるほど、決まった順番は感じていません。食べる場面を見ていても、すべての行動に一定の型があるわけではないと感じます。

普段食べているウズラへの食いつきがよく感じられる

私の印象では、普段から食べているウズラのほうが食いつきはよさそうです。ただし、餌ごとに条件をそろえて比較した結果ではなく、日々の飼育で感じていることです。

また、よく食べることだけで、その餌が栄養面でも最適だと判断できるわけではありません。この経験を「ハリスホークはウズラだけでよい」という話には広げないようにしています。

普段の餌の購入先や保管、給餌の実例については、ハリスホークの餌とウズラの購入・保管・給餌の記事で詳しく紹介しています。

野生の食性と、飼育中の給餌は分けて考える

野生で何を食べているかを知ることは、その鳥の生態を理解する手がかりになります。しかし、野生の獲物をそのまま用意すれば、飼育下の食事として適切になるとは限りません。

飼育中の餌は、入手先、衛生状態、保管や解凍の方法、個体の状態などを含めて考えます。野外の鳥や動物を捕まえたり、拾った死骸を与えたりすることを勧める記事ではありません。

この記事では、具体的な給餌量、回数、絶食日、栄養補助剤の使い方は扱いません。実際の食事管理は、購入先や飼育指導者、猛禽類の診療に対応する獣医師に相談してください。

猛禽類の食べ物についてよくある質問

猛禽類は魚や虫も食べる?

はい。ミサゴのように魚を主食にする鳥や、ハチクマのようにハチの巣を狙う鳥がいます。ただし、すべての猛禽類が同じように魚や昆虫を食べるわけではありません。

ハトやカモなど、ほかの鳥も食べる?

食べる種類がいます。たとえばハヤブサは、主に鳥類を食べる猛禽類です。どの鳥を捕らえるかは、種類や環境によって異なります。

死んだ動物も食べる?

トビなど、動物の死骸を食べる猛禽類もいます。「狩りをする鳥だから、生きた獲物しか食べない」というわけではありません。

好きそうな餌だけを与えればよい?

食いつきのよさと、食事全体として適切かどうかは別です。私のハリスホークがウズラによく反応するという経験も、すべての個体に共通する餌の選び方にはできません。

食べ物の違いを知ると、猛禽類の暮らしが見えてくる

猛禽類の食べ物には、小動物や鳥だけでなく、魚や昆虫、動物の死骸も含まれます。何を食べるかを知ると、水辺を飛ぶ理由や、地上を見ながら餌を探す行動も理解しやすくなります。

種類ごとの食性と、飼育している個体で見られた行動を分けて考えながら、それぞれの猛禽類の暮らしを見てみてください。

種類については猛禽類の種類一覧、飼育の食事についてはハリスホークの餌の実例へ進めます。

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