ハリスホークを飼いたいと思ったとき、気になるのが鳴き声です。「室内で飼えるのか」「近所迷惑にならないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
私の経験では、ハリスホークは一日中鳴き続けるとは限りません。ただし、鳴いたときには室内でうるさいと感じるだけの声量があります。静かにしてほしいときに、必ず鳴きやませられるわけでもありません。
我が家では、生後3か月で迎えたインプリントのオスを室内で飼育しています。現在17歳になり、若いころに比べると、餌に関わる場面以外ではあまり鳴かなくなりました。
この記事では、この個体との暮らしと、ほかのハリスホークを世話した経験をもとに、鳴き声の大きさや対応についてお伝えします。鳴く頻度や声の響き方には、個体や住環境による違いがあります。
ハリスホークの鳴き声はどれくらいうるさい?
我が家の個体は、体感ではカラスくらいの声量
我が家のハリスホークは、餌を催促するときや怒っているときなどに「ギャーギャー」と鳴きます。
音量を身近な鳥に例えるなら、私の体感ではカラスの鳴き声くらいです。同じ家の中にいると、うるさいと感じます。ただし、騒音計で測った比較ではなく、飼育者としての印象です。
私が聞いたキバタンやヨウムの大きな声と比べれば静かに感じますが、それで住宅での飼育に問題がないという意味ではありません。
「普段はあまり鳴かない」と「鳴いても小さな声」は別のことです。
録音は声質の参考になるが、実際の音量は分からない
コーネル大学鳥類学研究所のハリスホークの鳴き声のページでは、録音と鳴き声の説明が公開されています。縄張りや獲物のある場所で、侵入者が近くにいるときに発する、耳障りな声についても紹介されています。
ただし、録音をスマートフォンで聞いても、自宅でどれくらい響くかまでは分かりません。購入前には販売店で声を聞けるか相談し、その個体が普段どんな場面で鳴くのかも確認しておきましょう。
どんなときに鳴く?我が家で見られた場面
我が家では、主に次のような場面で鳴くことがあります。
| 場面 | 実際に見られた様子 |
|---|---|
| 餌を準備しているとき | 催促するように鳴く |
| 人の姿が見えなくなったとき | 鳴くことがある |
| 怒っているとき | 強い声を出すことがある |
| いつもと違う出来事があったとき | 様子を確認すると、ヒモが引っかかっていたことがある |
30秒ほど鳴いて落ち着くこともあれば、そのまま鳴き続けることもあります。毎回同じ時間でおさまるわけではありません。
一緒に暮らすと鳴き方の違いが分かってくる
私は日常の鳴き方を、大まかに「甘え鳴き」「警戒鳴き」「無駄鳴き」のように呼び分けています。
これは学術的な分類ではなく、一緒に生活する中で使っている呼び方です。「無駄鳴き」と呼んでいても、鳥にとって意味がないと断定しているわけではありません。
日々聞いていると、声とそのときの状況から「いつもの催促だな」「何かあったかもしれない」と感じるようになります。ただし、声だけですべて判断できるわけではないので、様子を見ることも大切です。
鳴く頻度には個体差がある
私はほかのハリスホークを何羽か世話したことがありますが、我が家の個体は比較的よく鳴く方でした。
静かな個体は普段ほとんど鳴かず、餌の時間や合図に反応したとき、怒ったときなどに声を出していました。同じハリスホークでも、これだけ違うのかと感じます。
インプリントなら必ずうるさい、とは言い切れない
我が家の個体は、人への刷り込みがあるインプリントです。私の経験上、親に育てられたペアレントレアードの個体は、鳴きが少ないと感じてきました。
ただし、これは私が接してきた範囲での印象です。育ち方だけで、迎えた後の鳴く頻度を保証することはできません。
「ペアレントだから鳴かない」と決めつけず、購入する個体の普段の様子を販売者に聞いてください。
若いころと17歳の現在でも違う
我が家では、子どものころはよく鳴いていました。振り返ると、私が構いすぎたことも関係していたのかもしれません。
現在は17歳になり、基本的には私の隣で一緒に過ごしていますが、以前のような無駄鳴きはなくなりました。餌に関わる場面以外では、あまり鳴きません。
ただ、年齢、暮らしへの慣れ、私の接し方のうち、何がどれほど影響したのかは分かりません。「年を取れば必ず静かになる」とは考えない方がよいでしょう。
鳴いたときに私が行ってきた対応
警戒する声や、いつもと違う声には対応する
私が反応を控えていたのは、自分で無駄鳴きと判断していた場面です。ほかの鳴き声には、すぐに反応するようにしていました。
実際に、鳴き声が気になって様子を見に行くと、ヒモが引っかかっていたこともあります。
この経験があるので、「うるさいから放っておけばいい」とは思いません。特に迎えたばかりで鳴き方が分からないうちは、安易に催促と決めつけず、鳥と周囲の状態を確認することが大切です。
無駄鳴きには、毎回構うことを控えた
一方で、いつもの無駄鳴きだと判断した場面では、鳴くたびに構うことは控えていました。
そのまま毎回相手をしていたら、鳴き癖は残っていたかもしれない、と私は感じています。ただし、対応を控えたことだけで鳴かなくなった、と証明できるわけではありません。
これは給餌や必要な世話を省くという意味ではありません。鳥の状態を見ずに、一律に無視する方法としてまねしないでください。
別室で過ごさせ、夜は暗くしていた
よく鳴いていた時期には、人の姿が見えない別室で過ごさせることもありました。また、夜はその部屋を真っ暗にして休ませていました。
これは我が家で行っていた生活環境の管理です。「暗くすれば鳴きやむ」「日中も暗くしておけばよい」という方法として紹介するものではありません。
我が家では、人の姿が見えなくなって鳴く場合もありました。別室にすれば必ず落ち着くわけではないため、その個体の反応を見ながら、必要に応じて購入先などへ相談してください。
室内飼育で近所迷惑にならなかった?
我が家では、鳴き声について近隣から何か言われたことはありません。散歩に出たときに「鳥を飼っていたの?」と聞かれるくらいでした。
睡眠や仕事への影響も、私自身は特に感じていません。ただし、気になる声が聞こえたら、様子を確認しに行くことはあります。
これは、あくまで我が家の室内飼育での経験です。苦情がなかったことと、家の外にまったく聞こえていなかったことは同じではありません。
建物のつくり、窓の位置、隣家との距離などで、周囲への聞こえ方は変わります。屋外飼育でも「何の鳥か分からないだろう」と考えず、声が周囲に届くことを前提に検討してほしいと思います。
迎える前に確認してほしい住まいと生活
「ペット可」でもハリスホークを飼えるとは限らない
ペット不可の住まいで、隠して飼うことはすすめられません。私の体感では、鳴けば飼っていることが分かってしまうほどの声量がありますし、そもそも許可を得られる住まいを選ぶ必要があります。
また、「ペット可」であっても、鷹の飼育まで認められるとは限りません。私も引っ越しの際、ハリスホークを飼える家探しに苦労しました。
契約前に、ハリスホークという鳥の種類や飼育方法を具体的に伝えて、貸主や管理会社へ確認してください。持ち家でも、家族や近隣への音の配慮は必要です。
毎日世話ができる生活を用意する
一人暮らしであれば、毎日の世話を続けられる生活かどうかを考えてください。帰宅できないときや旅行、急な入院などに備え、代わりに世話を頼める相手も必要です。
家族と暮らすなら、迎える前に相談して同意を得ておきましょう。鳴き声だけでなく、餌の保管、掃除、留守中の対応にも関わってきます。
私自身は、日々の世話に加えて、鳥との時間や散歩、調教に取り組む余裕も確保できることが望ましいと考えています。具体的な運動や訓練の進め方は、個体の状態と飼育者の経験に合わせて相談してください。
飼育全体の準備は、ハリスホークをペットとして飼うための解説でも紹介しています。
静かにさせる方法より、鳴いても飼い続けられる環境を
17歳の我が家のハリスホークは、若いころより静かになりました。それでも、餌を催促するときなどには鳴きます。
飼育を考えている方には、「鳴かなくする方法があるなら飼う」ではなく、「鳴くことも含めて暮らせるか」を考えてほしいと思っています。
迎える前に、その個体の声や普段の様子を確認し、家族や住まいの条件を整理してください。飼い始めてから困ったときに相談できる購入先を選ぶことも大切です。
購入先を検討している方は、ハリスホークの購入費用と販売店選びの記事も参考にしてください。

