他の猛禽はあまり毛引きをしないのに、なぜハリスホークは毛引きする個体が多いのか、どうしたら毛引きをしなくなるのか気になりますよね。
実体験で言えば、毛引きを行動パターンに入れさせないようにすること、知能、知識が高いために暇つぶしの要素や、狩猟本能が影響していると考えられます。
色々なパターンで対処法をチェックしてみましょう。
ハリスホークの毛引きの原因はストレス?
過度のストレスは毛引きなどの原因のひとつです。
ハリスホークを調教する際、詰める(体重を落とす)場合があります。その際餌を食べられないため、毛引きを行うことがあります。その理由は狩猟本能にも関係があり、毛をむしることで食事にありつけると思っている節があるからです。
寄生虫などがついていたり、水浴びや日光浴不足で羽繕いしている最中に羽が抜けたことをきっかけに毛引きが始まる恐れがあります。
他にも、知能が高いため、繋がれたままだと暇すぎて毛をむしる遊びに変化している場合も。繋ぎっぱなしの場合は、小屋を用意し放したり、屋外で日光浴や水浴びができる時間を増やしましょう。犬用のおもちゃで暇つぶしさせるのも効果があるようです。おもちゃの種類によって誤飲などには注意しておきましょう。
毛引きの対処法
絶対に毛引きが収まるというわけではありません。毛引きが始まった理由や原因によっても変わってくるため参考程度にとどめておいてください。
毛引きが止まらない、ひどい場合は病気の可能性もあるので獣医に見てもらうのが確実でしょう。
日光浴や水浴び
野生では基本的に屋外で行動をしています。室内飼育の場合は日光浴をさせることで、寄生虫対策にもなります。日光浴時は水浴び用の水も用意しましょう。
もともとが屋外飼育であれば、毛引きの原因はこれだけではないということですが、羽の生育やビタミン摂取の都合上日光浴はとても大事なものになります。できる限り日に当たるようにしましょう。
毛つきの餌を与える
最近は餌も処理済みだったり、ソーセージのように加工されていたりします。野生では処理された肉を食べるわけではないため、基本的に毛引いた先にお肉がある状態。
本能的に毛をむしるという行為があるため、毛引きの対象を自分のからだではなく、餌に向けることで自分の毛をむしるという行為を抑えられる可能性があります。
本能的行為なので、餌で毛引くことが満足できれば抑えられるでしょう。
ストレスか本能か、それとも暇つぶしか
結論としては病気以外が理由ならストレス性のものか、本能的なものか、手持無沙汰で毛を抜いているか。塒(トヤ)時期はまとまって毛が抜けやすいですが、それ以外のときに羽軸がない毛が散乱していたり、毛が薄くなっているなら要注意。
モモアカノスリがモモヒキノスリにならないよう、脚やお腹の下あたりは毛引きをしていないか注意してみておくと良いでしょう。