私のハリスホークには、おもちゃを獲物のように扱ったり、自分の抜けた羽をくわえて運んだりする姿が見られます。遊んでいるようにも見えますが、行動の目的まで分かるわけではありません。
これまでに犬用のボールや、手のひらサイズのぬいぐるみを与えたことがあります。ぬいぐるみは狩りの練習相手のように扱われ、最後はボロボロになったため、誤飲を心配して片づけました。
この記事では、我が家で見られた物への反応と、おもちゃを使って気づいたことを紹介します。特定の商品や素材を、すべてのハリスホークに安全なおもちゃとしてすすめるものではありません。
ハリスホークにおもちゃを与えたことはある?
私は、ハリスホークのためにおもちゃを必ず用意しなければならない、とは考えていません。ただ、インコたちも飼っていたこともあり、ハリスホークにも犬用のボールやぬいぐるみを与えたことがあります。
犬用の物を使ったのは、あくまで我が家で試した経験です。犬向けに販売されていることが、そのまま猛禽類への適性や安全性を示すわけではありません。
また、「専用のおもちゃを必須とは思っていない」という私の考えと、鳥が体を動かしたり、周囲を探索したりする機会をどう作るかは、分けて考えたいところです。
ぬいぐるみは、狩りの練習相手のようになった
手のひらサイズのぬいぐるみを与えると、私には狩りの練習にしているように見えました。かわいがっているというより、獲物として扱っているような印象です。
ただし、おもちゃを使ったことで実際の狩りが上達したかどうかを確かめたわけではありません。「狩りの練習」というのは、見ていた私の受け止め方です。
やがてぬいぐるみはボロボロになりました。壊れたまま使い続けると飲み込んでしまうおそれがあると思い、片づけています。実際に誤飲したという話ではなく、危険を感じて使用をやめた経験です。
反応がよくても、長く置いておけるとは限りません。おもちゃに興味を示すことと、使い続けてよいことは別だと感じた場面でした。
自分の抜けた羽をくわえて運ぶこともある
餌やおもちゃ以外では、自分の抜けた羽をくわえて運んでいることがあります。
写真にも、羽をくわえている姿が写っています。普段見慣れた羽でも、こうして口に持っていると、何をしようとしているのか気になります。

遊びなのか、巣作りに関係する行動なのか、私には分かりません。写真から確認できるのは羽をくわえていることまでで、「巣材を集めている」「遊びを楽しんでいる」とは断定できません。
それでも、自分の羽を持ち運ぶ様子は、一緒に暮らしている中で目に留まる仕草のひとつです。理由を決めつけず、何をどのように扱っているのかを見るようにしています。
羽が抜け替わる時期の様子は、ハリスホークの換羽と我が家の過ごし方でも紹介しています。
羽を運ぶ仕草とは別に、春や夏に見られた腰を振る動きなどは、ハリスホークの発情期に見られた行動で紹介しています。
ゴム製のボールなら安全なのか
ぬいぐるみを片づけた経験から、私は「ゴム製のボール類なら、事故を防ぎやすいのでは」と考えました。ただ、ゴム製なら安全だと確認できたわけではありません。
VCA Animal Hospitalsの大型の飼い鳥に関する解説では、噛みちぎって飲み込めるゴム製のおもちゃにも危険があると説明されています。また、外れる部品や、足に絡む繊維などにも注意が必要とされています。
これは主に大型のインコ・オウムなどを想定した資料で、ハリスホーク向けに特定の商品を評価したものではありません。それでも、素材名だけではなく、その鳥が壊せるか、破片が出るか、飲み込める部分がないかを見る必要があるという点は参考になります。
出典:VCA Animal Hospitals:Housing Large Birds
我が家で使ったボールの硬さや構造を基準に、同じような商品なら大丈夫、と紹介することはできません。購入や使用を検討する際は、実物と鳥の扱い方を、猛禽類の飼育経験者や鳥を診療する獣医師に確認してもらうのがよいと思います。
おもちゃの数より、鳥の反応と日々の過ごし方を見る
猛禽類の飼育に関するRaptor Taxon Advisory Groupの資料では、環境エンリッチメントとして、物を扱う機会だけでなく、止まり場所の工夫や給餌、トレーニングなど、さまざまな例が紹介されています。環境エンリッチメントとは、動物の行動や暮らしの質を考えて、飼育環境に工夫を加えることです。
つまり、おもちゃを買うことだけが選択肢ではありません。なお、同資料には多様な鳥や施設向けの例が含まれているため、掲載例をすべて家庭のハリスホークにそのまま使えるわけでもありません。
出典:Raptor Taxon Advisory Group:Raptor Enrichment
我が家で行っている日常の運動や水浴びについては、ハリスホークのジャンプアップ、ハリスホークの水浴びで紹介しています。おもちゃだけで退屈やストレスの問題を解決できる、と考えないようにしたいところです。
使うなら、壊れ方や扱い方まで確認したい
私の経験で特に印象に残ったのは、ぬいぐるみがボロボロになったことでした。見た目に楽しそうでも、傷みが進んでいないかまで確認する必要があります。
- 小さな部品や、ちぎれた破片が出ていないか。
- 糸や繊維、輪状の部分などが足や係留具に絡まないか。
- くわえているだけなのか、飲み込もうとしていないか。
- 物を避けたり怖がったりしていないか。
これらを確認しても、安全を保証できるわけではありません。新しい物を与えるときは目を離さず、破損や危険な扱い方が見られたら使用をやめ、留守中の暇つぶしとして安易に置いておかないことが大切です。
ぬいぐるみを獲物のように扱うことも、抜けた羽を運ぶことも、我が家で実際に見られた行動です。「遊び」とひとことで決めつけず、何をしているかを観察しながら、危ない物は片づけるようにしています。

